お問い合わせのメールに気がつかず遅くなりました。
歌集『漂鳥空間』について。
1993年に発刊された第一歌集です。
作者は、 箕原和子
結社「かりん」
第二歌集『びおとうぷ』
2003年に刊行。短歌研究社
住所は変わりませんせんので、
直接申しこまれて購入できますよ。
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
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歌集『漂鳥空間』について。
1993年に発刊された第一歌集です。
作者は、 箕原和子
結社「かりん」
第二歌集『びおとうぷ』
2003年に刊行。短歌研究社
住所は変わりませんせんので、
直接申しこまれて購入できますよ。
竹群をさやさや風の音たてて鼓、笛方舞台にいでくる能楽のいっかんの笛ぴゆーと鳴りからだ貫き亡霊をよぶ
くちどめに殺された漁師の亡霊は頬のこけた痩せ面つけおり
能役者はたしかに大変目の穴からのぞくこの世の柱にぶつかる
傷口のバンソウコウを剥すようはらりほろり幼日のうた
照る月に雪面まぶしまびけずに祖母に背負われていた飢餓の子
どしゃぶりの由良川だった黒牛が大声でなき流されていた
冤罪はなぜおこるのか潔白をことばにすれば嘘っぽくて
板わかめぱりぱりこりこり柔らかく香りはたかくきょうの幸せ
楊枝もち床のすきまのゴミをとる檜舞台に顔ちかづけて
みんなみの昔おとめは膝をつき両手で直(すぐ)に舞台をみがく
先生の遺影にわれらこれまでのふるえてしまう緊張を恋う
寒風のふきやむ庭に一枚のガラスふきあう内側の人と
幼子の二足でたちてイサソイソイリズムにのれば手拍子のわく
跡取のつらぬく道は一つにてそを選ばせる飛天の道あれ
冬空の青すむ外にでたくなり窓にのりだす二歳の心
そうじ終え天丼、手うちうどんなどふるまわれおりいただきます
うちそろい稽古場をでて丘くだる夕富士かすか見てきょうは無し
途中下車武蔵小杉でのりかえるいつも別れの手をふるわたし
うちそろい舞い納めする十二月しゅくしゅくとして東京沖縄芸能保存会きもの着て沖縄舞踊を舞うことに抵抗感のあれどあれども
沖縄の「両突き」という舞い足はきものの裾の開くときある
七色の糸で上布を織るようにじんせい後半舞にうちこむ
このごろは恋の重荷をおわせたい男もおらずせいせいと婆
わが生がちぢんでみえる舞踊家の清子先生みまかりしより
沖縄のこころをしばし考えるそしてまよなか風呂にはいれず
ほれぼれと見ることなしと思うまで沖縄舞踊の舞手にあわず
謙遜にものいう人よそこはかと非難をされている稽古場
キイウイのみどりの輪切りああ酸っぱパソコン画面をみつつ食う餓鬼ねむれないもうしらしらと夜があけるきょうはキリスト誕生前夜
読む本はどっさりあってつらつらと本のとびらで蟻のいねむり
キイウイはみどりの輪切りすっぱくてやれほのあああ真夜の餓鬼ねむられず明け方三時キリストの生まれる前夜きょうはイヴ
赤小玉ぷちぷちとまとほおばってパソコンに豊子さんを呼び出している
キイウイのみどりの輪切りああ酸っぱパソコン画面をみつつ食う餓鬼
ねむれないもうしらしらと夜があけるきょうはキリスト誕生前夜
読む本はどっさりあってつらつらと本のとびらで蟻のいねむり
清瀬短歌サークル 若干名 募集
定員 12名 現在10名
場所 清瀬駅前 アミュー6階
日時 月一回 第一金曜日 13:00〜
講師 佐野豊子
現代歌人協会員
日本歌人クラブ会員
結社 かりん
歌集 第一歌集『炎の藻群』
第二歌集『ていだ(太陽)』
℡0424−92−3045