
・母の介護する弟妹で句と短歌ブログに載せて発信しをり
学校の歴史と違ふ祖父のいふ琉球末期も聞きて育ちぬ
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
・母の介護する弟妹で句と短歌ブログに載せて発信しをり
学校の歴史と違ふ祖父のいふ琉球末期も聞きて育ちぬ
朝の風受けつつ弾む駅までの道に咲き初む萩の花花
後輩の残暑見舞いの返事さえ書かずに来てる里の秋
筆跡の堂々たるよ孝謙天皇呪縛されたる女帝としても
聖武天皇が男子と同じと認めても女性天皇に反乱のあり
年号も変えられぬまま淳和天皇ついに女帝に流罪とされぬ
地図に見る渤海 新羅 唐の国指でなぞりぬコオロギ鳴く夜を
「リーリーリー」わが庭に鳴くツヅレサセコオロギなきやむしじま もろともに秋
白瑠璃椀にぶく輝き8世紀滅びしペルシャの巧滅びず
白瑠璃椀シルクロード来て1250年正倉院にまもられてあり
弾き方の伝わらぬものを装飾の絵で解き明かすと東儀秀樹氏
駱駝いる国らし指で弾いている珍宝の絵よバンジョウに似る
聖武天皇なされしことぞ万葉編纂 異人登用 仏教の流布
聖武天皇の民困らせし風説を3人それぞれ違うと述べぬ
立秋のまひるの庭に不意すぎる蝉しぐれしてれわれは包まる
強く降る八月の雨にカーテンをわずかに開けばやねやねけぶる
六月二十六日は旧暦朔日アジサイを門戸に吊るすと岐阜のメル友
真正面の衝突にあらずさはあれど全治三ヶ月の娘の額
夏近し夏と言ったら生ビール娘の怪我回復待ちて飲まんか
夏近し夏と言ったら花火なり稲毛の大会に今年は行かな
雪を置くあけぼの椿葉の間(あひ)に一輪咲きをりピンク色して
細糸の絡まる様(さま)の母の文字声高らかに母詠み給ふ
老い母のたまゆら冴えて詠み給ふ歌はよきもの力あるもの
綾子
老人の痛みを知りて見舞ふ老妻(つま)悲しえちゃんと死ねなかったねえ
昔から母の見る夢問題をわれ等にしらしむ習いぞ祈れ
沖縄をふりむきもせぬ母よ母西洋人形足枕にす
薄汚れぺちゃんこ人形母に似てレースの帽子ハイカラ少女