・ブロッコリー湯の中に身を委ねをり物思ふ我はただに見下ろす
愚直に JUN
・ 風渡る里や愚直に穂麦立ち
・ 古民家の軒も明るいハナミズキ
・ 病院の薬の嵩や菜種梅雨
・ 花未だ色衰えぬ葉陰かな
・ 天が下ひと夫々の更衣
亀の子が JUN
・ 鎌倉や鎌足塚のジャガの花
・ 亀の子が運動場を渡りをり
・ 剪定や日々の生活下に見て
・ 万緑や京に和服の異邦人
・ 母の日の夕日間近に富士見坂
今の若きら 松岡尚子
・地下鉄のサリン事件より20年入信するとふ今の若きら
短歌研究6月号 米川千嘉子選 mohyo
・皆座して緊張あるらむ着陸の機影大きくビルより低し
短歌研究6月号 米川千嘉子選 空っ風
・ケイタイの動画を駆使し離れたる北高・伊丹高の合同練習
短歌研究5月号 米川千嘉子選 mohyo
・われ独り短歌詠む昼に電気器具あちこち鳴りて鍋焦がしたり
・若き父「出征は明日」と母の手を初めて取りぬ椰子の木の下
・足の甲太もも腹を温めて眠る蒲団に忙母の気配す
短歌研究5月号 米川千嘉子選 空っ風
・対岸の灯りは夜霧に朧ろなり葛西臨海公園夜間歩行
短歌研究4月号 米川千嘉子選 空っ風
・若水を汲みて神棚仏壇を父のうしろに従きて拝めり
短歌研究4月号 米川千嘉子選 mohyo
・転職をせし娘らを護り給へかし吾の弁当を食するころか
