・バス揺れて白山連峰遠く見ゆ風の盆踊りさあ今夜から
・片足立ち斜めに両手広げたる男踊りの静かで強し
・風の盆見あぐる夜空昔より変わらぬ星々帰路のバス待つ
戦後生まれ70年 NAOKO
・戦後生まれ70の我新しき戦前に立つ平和とは何
・億単位兆単位ともなるトランプ氏の武器の輸出の手腕を思う
冬木立 JUN
・吾が名呼ばれ年越し太鼓打ちにけり
・空の青際立たせてや冬木立
・湯豆腐や天下国家はさておきて
・本心もふんわり覆う襟巻や
・さよならは言わずにマフラー遠ざかり
湯豆腐 JUN
切干しの天日降り積む匂ひかな
山茶花の風に抗ふ白さかな
湯豆腐や天下国家はさておきて
磨かれし言葉は力文化の日
二人分野菜を得んと冬耕す
秋の声 JUN
十三夜宿より望む相模灘
源流となる水雫秋の声
秋うらら老いても学ぶ仲間どち
朝まだきまだ消え入らぬ虫の声
秋深し印それぞれ九品仏
真紅紺青 からっ風
米飯のとき汁を撒く植え込みに真紅紺青あさがほの花
短歌研究11月号 佐々木幸綱選 mohyo
「死ぬ」でなく「終わる」と言ひし言の葉を思いつつ励むジムの筋トレ
大根葉小松菜しらす干しあるを夕飯つくらなそれぞれ活かし
「竹踏み」 NAOKO
「竹踏み」で年齢数を踏まむとし六十で失速もう少し
新刊本一年間は図書館に置くなと願う出版社側
パンダの赤ちゃん NAOKO
・3ケ月歯が生え初めてころころと動き始めたパンダの赤ちゃん
・「はえそめて」100日を迎えて名前香香「シャンシャン」と決まりぬ32万の名より
朗報をケイタイに受く からっかぜ
紅葉なる皇居に参内叙勲さる教え子の朗報をケイタイに受く