太海の海 S.40年ごろ  ふーしゃん

夫の鼾高き夜半かな一人生を誤らしめし戦争を憎む

引く潮は岩くぼを急ぎ下(くだ)りゆき押し来る波と
白く揉み合ふ

打ち上げしかじめの散らふ砂深き太海(ふとみ)の磯を一人しゆくも

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