さくら  mohyo

老母と今年もさくら見上げつつさくら並木を去りがたくをり

大声でひとりごといひ女行く背にさくらばな幾ひらつけて

暗雲に蔽われてゐる満開のさくら眼に顕つ白白として

夜桜にこころわななくICUの酸素マスクの母を思ひて

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