まだ固き二月の土に鍬を入れ
春浅し買ったばかりのスニーカー
春泥に歩を進めてやなほ生くる
武蔵野や春立つ光なほ淡し
雪降ってアルトサックス鳴く夜かな
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
まだ固き二月の土に鍬を入れ
春浅し買ったばかりのスニーカー
春泥に歩を進めてやなほ生くる
武蔵野や春立つ光なほ淡し
雪降ってアルトサックス鳴く夜かな
結婚の承諾受けんと訪ね来て父母に向かえりかの日の義兄
炬燵にてリラックスする妹ら彼の言葉に緊張したり
県立の校長たりし若き日に宮柊二のもと歌にはげみぬ
喪主として姉は立ちたり挨拶に夫のもので捨てるものなしと
讃美歌を歌い祈りぬ兄妹ら兄の棺に胡蝶蘭を納む