跳ね上がる数字の一人にならなくて良かったなんて黙食をする
若者の路上飲酒に打つ手なしグッと我慢は辛いだろうな
もう一度舞の仲間と踊りたい乳房なくした胸を律して
今風に言えばレアかな紅型の裾を持ち上げ着丈みる夢
サンダルの老女小町が庭をゆく椿しずかに聖花眠らす
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
跳ね上がる数字の一人にならなくて良かったなんて黙食をする
若者の路上飲酒に打つ手なしグッと我慢は辛いだろうな
もう一度舞の仲間と踊りたい乳房なくした胸を律して
今風に言えばレアかな紅型の裾を持ち上げ着丈みる夢
サンダルの老女小町が庭をゆく椿しずかに聖花眠らす
「夢は枯野」と比較して「隣は何を」が佳しとありヒトの交わり
物語人が創るは何ゆえと思うことあり虚構の暗示
白鷺の翼広げてやすやすと塀のりこえし若さいまなし
かすかにも潮風匂う北の窓カーテン抜けて秋の気配す
日常に見つめいただけ白雲にみつめられたり今立ち行かな
俳人に儀礼の手紙夜の蝿(はえ)
向日葵(ひまわり)の破顔(はがん)一笑(いっしょう)乳母車
日溜まり(ひだまり)に置かれしままの夏帽子
紫陽花(あじさい)や明日(あす)への夢は色とりどり
藤寝椅子(とうねいす)励ます言葉めぐらして