強すぎた抗がん剤に肝臓をいためて神の領域を踏む
嘔吐して苦しむ日々を萌えいずる歌集は届く渾こめられて
あのかたは岬灯台ゆるぎない信仰もちて施設にくらしぬ
乳ふたつなければ胸は薄いもの入っているのはわたしの心臓
今は肝臓の数値も低くなり癌CA15-3もいまのところ安定しています
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
強すぎた抗がん剤に肝臓をいためて神の領域を踏む
嘔吐して苦しむ日々を萌えいずる歌集は届く渾こめられて
あのかたは岬灯台ゆるぎない信仰もちて施設にくらしぬ
乳ふたつなければ胸は薄いもの入っているのはわたしの心臓
今は肝臓の数値も低くなり癌CA15-3もいまのところ安定しています
介護付きマンション入り口スッと翔ぶ燕の二羽が巣作り始める
徐々徐々に器の形に成りてゆく燕の巣作り丁寧なり
ひたすらに巣に沈むごと温かく卵を抱ける燕を眺む
巣の下に箱が置かれて入り口を出入りする人皆雛を見る
雛たちの背なに乗るほど羽ばたきし元気な雛が1番に翔ぶ