昭和歌謡   佐野豊子

直線に吾の筆圧つよすぎて黒く擦れつつ初心の歌詠む

「もういちど、もういちど」と真夜に聞く昭和歌謡に人の恋しさ

沖縄へとんぼ返りの用すませぽろり忘れる小瓶の地酒

泡盛をのむ勢いで話すたび寒緋桜の咲くや三姉妹

姥桜(うばざくら)われに夫と息子いて人生そんなにわるくもないか

私は台湾の基隆から引き揚げて三重 大阪 京都 東京府中でくらしてきました。沖縄の同じ年の人たちが泣き声で米兵に見つかると母親に首を絞められて殺されたので人数が少ないと聞きました。私は50歳になるまで沖縄に行けませんでした。特に私が悪いわけではないとおもいながらも私は無事に引き上げてきた何とも言えない後ろめたさでした。妹は反対に沖縄舞踊をならいその舞踊が踊られなかった沖縄に伝えた先生につき沖縄に何度も行き沖縄の運転手に沖縄人なのに東京に住んでいるあんたを乗せたくないと言われたりしながら沖縄の土地が危ないとか中国人といっても軍人のようながっちりしている人が畑を耕している自衛隊がくると狭い島の畑地が踏み荒らされそうだし攻撃でもされたらと密かに考えていることも聞いてきました。今は自衛隊がきているそうです。妹は沖縄をとても大切に思い実践しています。

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