青空に小鳥の声して飛行機もヘリコプターも飛ばぬ時間
「もういちど もういちど」 佐野豊子
八重岳の蝶にあいたし千葉(せんよう)の言葉つやめくおきなわの雨季
雨粒に取り出すバッグの底の底 沈没船のような古傘
深海に暮らすはずの〈釣り目鯛〉われに食われて媼になるかも
「もういちど もういちど」と真夜に聞く昭和歌謡に人の恋しさ
キリストの脇腹を突く槍の先したたりやまずたとえば辺野古
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
青空に小鳥の声して飛行機もヘリコプターも飛ばぬ時間
八重岳の蝶にあいたし千葉(せんよう)の言葉つやめくおきなわの雨季
雨粒に取り出すバッグの底の底 沈没船のような古傘
深海に暮らすはずの〈釣り目鯛〉われに食われて媼になるかも
「もういちど もういちど」と真夜に聞く昭和歌謡に人の恋しさ
キリストの脇腹を突く槍の先したたりやまずたとえば辺野古