立ちはだかる高き柵あり大国への難民の列川のごとかりし
国と国個人と個人の喧嘩あり前者は見知らぬ敵を殺せと
黒船の時代(とき)より今に至るまで大国のもとにはためく日の丸
年齢をふいに聞かれぬ間を置きて「団塊世代」ツルっと蕎麦食う
異質なる友と交わりカチンカチンと打たれ強まる
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
立ちはだかる高き柵あり大国への難民の列川のごとかりし
国と国個人と個人の喧嘩あり前者は見知らぬ敵を殺せと
黒船の時代(とき)より今に至るまで大国のもとにはためく日の丸
年齢をふいに聞かれぬ間を置きて「団塊世代」ツルっと蕎麦食う
異質なる友と交わりカチンカチンと打たれ強まる
年迎ふ生くる証の紅を引き
頑張らぬことと日記に福寿草
湯冷めして髪すきし子も母となり
不織布(ふしょくふ)を塞いでをりぬ初氷
夜明け待つゆず湯の柚子に囲まれて
小さき文字眼鏡を上げて眼を細め読むこと多し七十のわれ