人の背に葉桜の影濃くゆれて木漏日の中鳥の声聴く
傘を打つ雨音聴きて誰れも誰れも歩みて行きぬ駅までの道
頭上ゆく電車の響き遠のけば背負ひしリュックの肩に重たし
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
人の背に葉桜の影濃くゆれて木漏日の中鳥の声聴く
傘を打つ雨音聴きて誰れも誰れも歩みて行きぬ駅までの道
頭上ゆく電車の響き遠のけば背負ひしリュックの肩に重たし
八十年夢の如しと傘寿を迎ふ同窓名簿に黒印多し
空高く輝る飛行機見上げつつ「遠くへ行きたい」若き日ありき
卒寿越ゆ一日の基本はゴミ出しとラジオ体操夕べの風呂準備
賑わえる夜店と裏の深き闇
鑑賞す夜店に並ぶ飴細工
今日の日と吾を過去とし大西日
万歳寝している仔犬星祭
渇きたる心も満たし生ビール