手紙書く   JUN

車窓より巡る大地や麦の秋

ナイターや四万人と追う打球

手紙書く庭の石蕗花咲初めて

子離れや柱の傷は子どもの日

病み伏せば遠く聞こゆる祭り笛

かろき言葉   NAOKO

梅雨晴れの日差しは暑し「かっぱ寿司」の屋根の上なる沈黙の空

簡単な送別会なり職場にてちらし寿司食う四人笑顔で

葉桜の影を踏みつつ低く咲く額紫陽花のそばを過ぎたり

「リアジュウ」は「リアル充実」若きらのかろき言葉を憎からず思ふ