切干しの天日降り積む匂ひかな
山茶花の風に抗ふ白さかな
湯豆腐や天下国家はさておきて
磨かれし言葉は力文化の日
二人分野菜を得んと冬耕す
秋の声 JUN
十三夜宿より望む相模灘
源流となる水雫秋の声
秋うらら老いても学ぶ仲間どち
朝まだきまだ消え入らぬ虫の声
秋深し印それぞれ九品仏
真紅紺青 からっ風
米飯のとき汁を撒く植え込みに真紅紺青あさがほの花
短歌研究11月号 佐々木幸綱選 mohyo
「死ぬ」でなく「終わる」と言ひし言の葉を思いつつ励むジムの筋トレ
大根葉小松菜しらす干しあるを夕飯つくらなそれぞれ活かし
「竹踏み」 NAOKO
「竹踏み」で年齢数を踏まむとし六十で失速もう少し
新刊本一年間は図書館に置くなと願う出版社側