・ランドセルの上に置かれて夏帽子
・時の日や象には象の時計あり
・梅雨冷えや吾と我が身の隙間より
『蹶起趣意書』 からっかぜ
・惟神ながらの激を誌るせりペン書きの『蹶起趣意書』の文字は幼し
・亡き人の遺影飾りて山車はゆく鎮魂の祭り秋の日昏るる
土手はもう春 mohyo
・包みゐし新聞捨つるを短歌欄あれば読みをりゴミ箱の前
・両足裏つりたる試験直前にできるやるぞと水飲み励む
・朝食を「ドトール」と決め江戸川の風顔に受け夫と土手行く
・こんなにもイヌフグリ咲くとよく見れば心晴れゆき土手はもう春
赤煉瓦 からっかぜ
・赤煉瓦オフィス・ビル街丸の内≪一丁目ロンドン≫しのぶ歴史散策
・駿河台椿の花咲くビル陰に太田道灌供養碑は建つ