眼可愛ゆし

・ ふっと吹きしシャボン玉ひとつ飛びゆくを見上げし幼の眼可愛ゆし

・ 落ち着きたいそんな気持ちが湧く時も常に動きて移ろふ生活


・ 甘き物止められているのに薬にて数値下がれば菓子パンを食む

炎昼の街   JUN

・ 菜園に虹立てながら水遣りす
・ 炎昼の街貌の無きひとの群れ

・ 日盛りに影濃くわが身置くも良し
・ 鑑三の石の教会日の盛り
・ 糊利かせ肌に馴染まぬ浴衣佳き