津波にも日本の桜咲き初めり
ひとりにも遍(あまね)く春の日差しかな
春寒く被災者の列整然と
草燃えよ奈落の底ゆ立ち上がれ
こども等の命輝け春の風
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
津波にも日本の桜咲き初めり
ひとりにも遍(あまね)く春の日差しかな
春寒く被災者の列整然と
草燃えよ奈落の底ゆ立ち上がれ
こども等の命輝け春の風
・四時過ぎの青空静か遠く飛ぶ機影のありてふいに寂しも
瀬戸大橋渡るバスより見渡せば乱反射して内海静か
・明け近く粉砂糖のごと霜降りて稲刈り跡の田畑すがしも
・高架下流るる川に佇めば眼交を行く白鷺一羽
・落日のあとの夜の川風生れてオレンジ色の街灯を映す