紫陽花の咲く頃となり再びを読み返したり小説「津軽」
入居者の家族よりもらひしさくらんぼ口に運べば桜桃忌近し
現代の調べ物速しネット使ひ太宰の通ひし店をつきとむ
路地裏の隠れ屋の如き銀座店「ルパン」にいづれ行かんと思ふ
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
紫陽花の咲く頃となり再びを読み返したり小説「津軽」
入居者の家族よりもらひしさくらんぼ口に運べば桜桃忌近し
現代の調べ物速しネット使ひ太宰の通ひし店をつきとむ
路地裏の隠れ屋の如き銀座店「ルパン」にいづれ行かんと思ふ
叱られて青白き頬伏せにけり夜の庭に立つ裸足の少女
落日を眺めて後に家籠るひとの慣ひを心に留む
しっかりと親に抱かれし記憶なしながく寂しき少女期思ふ
母見舞ふ慣れたる道に秋の風
思ひ出は未来に如かず夕端居
腰伸ばし歩めば楽し白髪を乱して千里走りてやらむ