さりげなく過ぐ         松岡尚子

ゆったりと硝子の向かうを行き来して虎は去りゆく役者の様に

みづうみのやうな眼をして首長し二頭の麒麟がさりげなく過ぐ

群がりてざわざわとする人間を腰を降ろして眺むるゴリラ 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です