短歌研究(八月号高野公彦選)   mohyo

母の裡を切なく聞く夜白々とドクダミ草の花ゆれやまぬ

足の爪切りやる吾に女男のこと艶めき語る母を憎めり

小さくてきれいな爪持つ母の足八十九歳をマッサージする

「ご家族と話すときには母になる」青年福祉士吾に告げをり

綾子