晩年の母

ねたきりの母の晩年せつなしよベッドの柵をつかむ手強し

介護5の母のことのみしていれば非情感から救われるでしょう

母のない日々がいずれは来るものを疲れてしまうベッドサイドで

もう生きる意欲をもたずおとなしくニライカナイをまつひと母さま

姥捨てはこころのなかの森にして闇にひかるはホタル火ならむ

豊子

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