開け放つ窓に風鈴鳴る夜をときめきて聴きしテネシーワルツ
綾子
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
開け放つ窓に風鈴鳴る夜をときめきて聴きしテネシーワルツ
ねたきりの母の晩年せつなしよベッドの柵をつかむ手強し
介護5の母のことのみしていれば非情感から救われるでしょう
母のない日々がいずれは来るものを疲れてしまうベッドサイドで
もう生きる意欲をもたずおとなしくニライカナイをまつひと母さま
姥捨てはこころのなかの森にして闇にひかるはホタル火ならむ
うぐいすの鳴く野にいでて若菜tつみしむかしの人に流れいし時間
恋占はさだかならねど舞台の多くは恋するおみなとなりて舞うなり
ライト照り野に花をつむ十五歳にもどれもどれず舞型ゆれる
チケットを売ることばかりに奔走し風に追われる下っ端舞いびと
ゆったりとボーとすること大切な時間と思う無くした今は
久々に会ひし姉なり両膝の痛むと言ひつつ歌のメモ取る
池袋の上階の店が気に入りて姉と食せりあんみつぜんざい
主人公ネルロと犬のパトラッシュ筋に通った生き方をする