風のように

用あって草津3号自由席に風のように一人乗り込む

髪を背にながし何から解かれたかサンダル軽く下車するホーム

目印の「かりん」誌ふくろに入れて持つ改札口にちかづくまでは

時刻表たちまち調べ無駄のない友は旅好き八十歳とう

名のみ知るひとに会うと改札口に数秒みつめ笑みの零れる

豊子

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