故郷へ帰るすべなし吾を背負い祖母が歌ひし琉球古謡
祖母の背で不安といふを知り染めぬ引揚者に吹く基隆の風
泣くことは安らぎでした引揚者家族の長女三歳のわたし
ああー泣けば泣いてもよいと祖母も泣く引き揚げて三重の山道を行く
三線のリズムに一人踊りでて次々踊るも馴染めざるまま
綾子
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
故郷へ帰るすべなし吾を背負い祖母が歌ひし琉球古謡
祖母の背で不安といふを知り染めぬ引揚者に吹く基隆の風
泣くことは安らぎでした引揚者家族の長女三歳のわたし
ああー泣けば泣いてもよいと祖母も泣く引き揚げて三重の山道を行く
三線のリズムに一人踊りでて次々踊るも馴染めざるまま
綾子