コミニュケーションの再生

 

 

午後から日商会館であるというので娘と二人で出かけた。
基調講演は阿刀田氏のお話であった。
パネルディスカッションは3人のNPO法人の代表者のトークがあった。
これは体験したことをお話くださったのでなるほどと思った。

退職して3年目になるが友人達はそれぞれ元気に自分の趣味や場所を見つけて忙しく過ごしている。私は今のところすぐ疲れて最近は65歳をすぎたら70歳までは生きられるという統計を信じてゆっくりと励んでいる。

何がイヤかというと約束することである。当日それが負担になることが多い。負担にならないこともある。出来るだけ負担になりそうなことはやめようと思っている。昔は無理が通ったが最近はその時はよくても病院へいくのが苦痛になったりする。

大学の先生 町の歯医者さん 新宿区の青年の3人の話。

大学の先生は子育て支援に力を入れている。よいと思ったのは今だけお願いという要求も聞いているということだ。14階のマンションで子育てなどをして核家族であるとかわいいはずの子どもがストレスになるという。これは想像できる。このこのために仕事をやめざるを得なかった。この子がいるからあれが出来ないと思い始め泣かさないように努力していると召使のような状況になり朝早く帰りの遅い夫にも腹が立ちなんで結婚したのかさえわからなくなることがある。こんな時に一時だけあづかる。

また親子教室も開き親同士の親睦も図っている。最近は野菜作りにも励んでいる。そこに老人がヘルパーとして入る余地があるそうだ。ゆっくりおんぶしたり折り紙を折ったり絵本を読んだり、お礼を言うはずの彼女達に私も生きがいが出来たと老人は喜ばれるそうだ。

歯医者さんは故郷桐生の再生を目指している。群馬大学工学部の学生さんと織物など技術を持ったお年寄りのマッチングにより実にユニークなイベントができ学生のその後にもよい影響を与えているそうである。老人の技術の伝達は尊敬にかわり「おじいさん」という呼び名から「○○さん」に変わるそうだ。技術者を大切に
再出発の場を提供したいそうである。

新宿区下落合の青年は廃園になった幼稚園を利用してもち米を植えたりしていると散歩中のご老人がいろいろ話しかけたり提案してくれてどんどん輪が広がったという例えば池をつくっているとここには大賀博士が住んでいて太古の蓮の実から花を咲かせたその蓮は現在府中市が管理しているからそこから実を貰ってきて蓮を浮かべろそこに流れる疎水を作ろうとするとここは○○川と●●川が落ち合うところだったから落合という地名が出来たと教えてくれる。稲を植えようとすると今は歌われなくなったが一人だけ歌える人がいると連れて行かれて昔はもち米が盛んだったことを知らされてもち米に変更するなどである。彼は今NPOに欲しいのは企業で活躍した会計に明るい人 役所との折衝に長けている人だという。ボランティアとはいえ志を高く持ち長く続けるには援助を上手く貰い経理を上手に回していく必要があるという。

年寄りの多くなった幕張のあるマンションでは自治会を結成しその道のベテランが上手く働き廃品回収だけで年間30万円の収益を上げていると聞く。その他セキュリティもITを使い効率的にやっているそうだ。

最後に得意分野のあるお年寄りだけが必要なのではない。いるだけで安心なひとが大切だといわれた。何回も桃太郎の話を聞きたがる子どもと話したがりやの老人はリズムが合うそうである。

何かの役に立ちたい人にはそういった無私の心が誰にでもあるのではないか。

綾子