前に読んだことがあるが最近また読まないといけないと思う状態になった。
茶は渇を医するに止まる
私はまさにこれを望んでいた。これをわすれそうになることが次々におこり混乱していた。水分も取るほうであるが精神的な渇望の方が大きかった。
茶の湯とは、ただ湯をわかし、茶を点てて、のむばかりなることと知るべし
茶道は私たちのからだに、何に対しても動じないほどの力強さを与えてくれる。いかなる事態がが起きたとしても、それにすぐ対処できる、反応できる能力を与えられる。これが茶道によって鍛え上げられた心の働き、知恵というものである。茶道を学ぶに当っては禅宗の精神をしっかり頭の中に入れておくことが大切である。
禅宗のこころ
虎視眈々としながら悠々中道をいき、その一歩一歩に精神の吟味をとげていく、一点の非も見逃さぬような鋭さをもちながら、悠々迷わず一直線に進み、その一歩一歩の歩みの中に自己の心の中を深く見つめ、磨いていく。しかも注意力を養い、あきず、あきらめない根本精神である。
茶道はいかなる場合も一貫して礼儀を基礎としている。
人が集まっている組織である以上案外難しいものである。生徒の悪い点を教えるという形を踏んで他の生徒に話されると生徒は悪口ばかり言いながら表面的には美しい言葉をならべてこんなバカな世界に入られないと思わせてしまう。