うちそろい舞い納めする十二月しゅくしゅくとして東京沖縄芸能保存会きもの着て沖縄舞踊を舞うことに抵抗感のあれどあれども
沖縄の「両突き」という舞い足はきものの裾の開くときある
七色の糸で上布を織るようにじんせい後半舞にうちこむ
このごろは恋の重荷をおわせたい男もおらずせいせいと婆
わが生がちぢんでみえる舞踊家の清子先生みまかりしより
沖縄のこころをしばし考えるそしてまよなか風呂にはいれず
ほれぼれと見ることなしと思うまで沖縄舞踊の舞手にあわず
謙遜にものいう人よそこはかと非難をされている稽古場
豊子