短歌教室

清瀬短歌サークル 駅前生涯学習センター「アミュー6階」

月1回 定員12名 現在10名   講師 佐野豊子

(塚本治子)
カレンダーに友と逢う日をうめていく娘よ吾との時間も欲しい

(武山いちゑ)
落慶の法要済みぬ冬晴れの庭に信徒ら昼食(ひる)をよく食ぶ

(小見山みよこ)
雨つづき野鳥も鳴かぬ那須の里ダチョウ料理で気を晴らしおり

(坂口文子)
区画ごと球形長四角と整備され箱庭のよう小室のつつじ

(井手麻千子)
一陣の涼風ありて風鈴のこわれ鳴らないことに気づけり

(羽根 花子)
うす紅のほのかな椿に魅せられて一枝手折りぬ名は春曙紅(しゅんしょくこう)

(米澤繁子)
心せば出てこぬ歌もくりやにて水音のなかに時にいで来る

(戸島政夫)
鯉のぼりのたうつごとく泳ぎおり何処へいくかを言えば放たん

(篠崎玲子)
札幌の五月の空を綴りたる卆寿のおじの筆みだれおり