梯子乗り  JUN

初暦輝く余白ありにけり

読初めは「蛇笏と楸邨」床の中

梯子乗り虚空を目指し上り初む

鳶口に軋む青竹梯子乗り

一人だけ頭上に地球梯子乗り

春を待つ空堀川の野塩橋

元朝の雪の光に目覚めけり

新春の障子輝く夜明けかな

雀二羽影が行き交ふ雪の庭

手作りの餃子も並ぶ御節かな

疎遠なる人ばかりかな年賀状

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