野塩橋  mohyo

駅からも病院からも野塩橋目指して渡る行きも帰りも

細糸の絡まる様の母の文字声たからかに母は詠みあぐ

帰ろうとするとき必ず目を開ける母なり帰る痛みまた湧く

梅林の木の下蔭の枯れ落葉とだえしところ雪解けやらぬ

大方の人眠りいる病室のカーテンの外より冬陽あふるる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です