初暦輝く余白ありにけり
読初めは「蛇笏と楸邨」床の中
梯子乗り虚空を目指し上り初む
鳶口に軋む青竹梯子乗り
一人だけ頭上に地球梯子乗り
春を待つ空堀川の野塩橋
元朝の雪の光に目覚めけり
新春の障子輝く夜明けかな
雀二羽影が行き交ふ雪の庭
手作りの餃子も並ぶ御節かな
疎遠なる人ばかりかな年賀状
女たちの子守歌 みなみ恋し ふるさと
初暦輝く余白ありにけり
読初めは「蛇笏と楸邨」床の中
梯子乗り虚空を目指し上り初む
鳶口に軋む青竹梯子乗り
一人だけ頭上に地球梯子乗り
春を待つ空堀川の野塩橋
元朝の雪の光に目覚めけり
新春の障子輝く夜明けかな
雀二羽影が行き交ふ雪の庭
手作りの餃子も並ぶ御節かな
疎遠なる人ばかりかな年賀状
駅からも病院からも野塩橋目指して渡る行きも帰りも
細糸の絡まる様の母の文字声たからかに母は詠みあぐ
帰ろうとするとき必ず目を開ける母なり帰る痛みまた湧く
梅林の木の下蔭の枯れ落葉とだえしところ雪解けやらぬ
大方の人眠りいる病室のカーテンの外より冬陽あふるる
番組の予約ボタンを押しわすれ
モニターの仕事うろたえ騒ぐ
(坂口文江)
原作
テープ入れ予約ボタンを押し忘れ最初の仕事うろたえ騒ぐ
ひゃら
大変困っている様子は伝わってきますが、
仕事は何ですか。
作者
モニターです。テレビ番組の。
作者
最初の仕事なので慌てました。
ひゃら
「最初」にこだわる気持ちはわかりますが、ほかに必要な言葉がありますね。
ひゃら
具体的に「モニター」、「番組」など入れたいです。
作者
「番組の予約ボタン」、「モニターの仕事」にかえます。
ひゃら
具体的にうたうことが大切です。