海蛇  佐野豊子

みずからを海蛇という宮古人海人の娘仙台に住む

火事のよう西雲は燃え声はなし華ある舞いを魂の舞を

脇役の茶の花でいいイヤ違う二つ心に青月あおぐ

誰かいう少数族のアボリジニー熱湯のごと人寄せ付けず