草匂うよな   mohyo

「うど」つまみほーと落ち着く 忙しく「うど」の皮むく夕餉のくりやに

バロックの音楽聞こゆ虫たちの羽音のような草匂うよな

水道水なれどこの朝春めきぬ耳の裏まで洗ってみれば

やんばる  佐野豊子

滞るお礼の手紙まだ書けず花の春はや鬱に苦しむ

海水が盛り上がりくる恐怖感ちいさな島は八方が海

惜しげなくやんばるの樹々切り倒しつくられし道路走るも
われら

沖縄につつじ山あり土匂う本土の土を盛りて咲かせる