苺狩り  松岡尚子

花のように次々開く万華鏡くるくる回し心明るむ

人避ける長の子連れて平日に苺狩りせり貸し切りのごと

苺もぐ要領もありひと粒をくるっとひねりわが掌に乗せる

濃きミルクと袋渡され苺狩り初めてを来ぬ五井のハウスに