短歌の彫刻

短歌の彫刻

 鴨川時代
集合住宅の庭を掃除して打ち水をしました。
とても気持ちが良い日和でした。
・ 気持ちがいいな。
・ 両隣の人に悪かった。きたないと思われていたろうな。
・ 打ち水は久しぶりだ 土のにほいも久しぶりだ。
・ こんな田舎にいたくない
いつよりか黒の似合わぬ我なりと水打ちし庭に鏡みている

mohyo【1】
 鴨川時代
遠く近く畑や土手が燃やされました。
害虫を防ぐためだと聞きましたが
さだかではありません。
長女を抱いてじっと見ていました。
・ 追っても追ってもわたしのことを信用してついて来てくれる子ども
・ 嫌われるかもしれないと思わなくても良い人間 真弓だ
・ 炎の色というのは柿の色と同じで野心的でもある
・ 何かを起こせそうな気がしてわくわくして歩いていた新宿が懐かしい
・ 最終の特急がトンネルに入るあれに飛び乗ればすぐ新宿だ
・ 幸せを確実に抱いているから何もかも燃やせない・・・・・・。
憧れは憧れのまま過ぎゆきて春の野を焼く朱の炎かも

mohyo【2】
 老人施設の仕事仲間と横浜の中華街に行きました。
・みんなリラックスして歩いている
・なんだか楽しい 気取りのない街だ
・店の二階で酔って食べている所を写真に撮られた
・氷川丸を見たのも久しぶりだしね
豚まんのほかほかあつきを中華街に食べつつ歩む若きにまじり

まつなお
ヘルパーの研修会に参加しました。講師の言葉を聞き感じる所がありました。体験を思い出しながら聞いていました。
・失礼します。○○さんよろしいですか。という言葉が(スタンス)お互いのこころをスムーズにする。
・ズボンも廊下も汚しているのに(尿失禁)絶対に認めない人がおられた-男性-
・かなり進んだ痴呆の方はトイレが長く介護者(私も)共に坐ったが立つ時に足腰は丈夫なその方に助けてもらう形を取った時にすごく嬉しそうな顔をされた-女性-
その人に痴呆が出ても最後まで尚残るのが自尊の念とぞ

まつなお