2002年6月

2002年6月

ビール券 投稿者:オードリー・テル 投稿日:2002/06/08(Sat) 10:30 No.878

新聞の営業マンの去りし後ベトベト纏はる香料の匂ひ
ビール券2枚受け取り契約す意志もろければ欲が顔だす

Re: 苦笑 noriさん – 2002/06/08(Sat) 13:05 No.879

思わず苦笑してしまいました。
誰しも経験のある事ではないでしょうか。

誕生日ではないけれど 投稿者:mohyo 投稿日:2002/06/07(Fri) 11:54 No.877

2002年6月7日は吾が生まれて21,691日目
平成14年昭和77年

花は知るらむ 投稿者:秀子 投稿日:2002/06/06(Thu) 21:27 No.873

柿の実はまだいとけなき形して若葉の下にうつむきている
額アジサイを初めて教えてくれし友違えて久し花は知るらむ
暑き陽の漸く傾き蔭の差すブロック塀に猫の現る
スーパーのレジに働く若者の額に汗せり冷房の中

Re: 花は知るらむ mohyo – 2002/06/07(Fri) 11:33 No.875

2.3首目に注目しました。好きな歌です。

山陰の旅 投稿者:noriさん 投稿日:2002/06/05(Wed) 09:36 No.872

堀川を舟は静かに進み行き見上ぐる天守は更に聳える
青鷺はじっと水辺に佇みて青銅像と区別しがたき
ビルは建ち車は走る城下町時代の移りを天守は見守る
せせらぎと河鹿(カジカガエル)の声は心地良く夢の縁へと誘い込み呉る
大山の形の移り楽しみて車少なき米子道行く

Re: 山陰の旅 mohyo – 2002/06/07(Fri) 11:37 No.876

2首目 青銅像と間違えるほどバランスよく静止できるのは難しい。
年を取ると特にそうです。また生活の乱れている若者は「きおつけ」もできない人がいます。青鷺の美しさまたそのバランスが空を飛べるのだと思います。

新芽 投稿者:noriさん 投稿日:2002/06/04(Tue) 17:57 No.871

真直ぐなる松の新芽の素直さを吾が心にも欲しいと思ふ

Re: 新芽 mohyo – 2002/06/07(Fri) 11:30 No.874

今年の新芽は長いと思いませんか。私も職場の松を見て特に木の真中の新芽がどの木も伸びているように感じました。

夢と知りつつ 投稿者:ひゃら 投稿日:2002/06/03(Mon) 21:28 No.870

家裏の修道女会跡地に忘られしチューリップ咲く草にまじりて
バランスの悪い裸婦像尻ほそく意外に妻を知らずや君は
黄の光窓にくる朝もう君の母が二階の竿にもの干す
朝いちばん母の電話は声ひくし流行の風邪患いながく
職もたぬわれのみ頼む母のいてたえず行き先聞き待たれいる

街路樹に 投稿者:秀子 投稿日:2002/06/03(Mon) 08:46 No.869

街路樹にカラスならむか巣のありて主は留守らし日の暮るるまで

春 夜 投稿者:ひゃら 投稿日:2002/06/02(Sun) 22:48 No.867

ふくよかな双子の姪と恋談義春たけし夜はよき恋あれな
つつじ咲き五月は咲かず晩春の夜のさびしさ湛えていたり
みずからを頼むほかなきかなしみを川面に映す誰もいぬとき
魂をかすかに揺らすわがからだ止めようもなく春は重たし
これは夢夢のつづきと知りながら刺殺されたり悲鳴をあげて
沖縄と台湾日本いずれにも祖母の生活あとかたもなし
芋虫は花陰をゆく信頼をうけそこねたるをもう悲しまず

Re: 春 夜 秀子 – 2002/06/02(Sun) 23:22 No.868

いつもながらひゃらさんのお歌はしみじみと味わい深く素晴らしいですね。

クチナシの香 投稿者:秀子 投稿日:2002/06/01(Sat) 21:49 No.865

触るるたび甘き香放つクチナシに行きつ戻りつ又触れてみる
ラーメン代を上司らし人支払うを青年二人がモゾモゾと待つ

Re: クチナシの香 mohyo – 2002/06/01(Sat) 23:37 No.866

「ありがとうございます。」と言うときは多分上司のお小遣いとわかっているときでしょうか。経費で落とされているといいのかなと思いながら
もぞもぞするのでしょうか。よく見ているなぁ。