2002年12月
まどろむ 投稿者:noriさん 投稿日:2002/12/09(Mon) 14:53 No.1365
指折りて歌をば詠めど歌は出ずただ吾が指の曲がるを見つむ
小春日に誘われ窓を開け放ち冬日を一杯浴びてまどろむ
無題 投稿者:秀子 投稿日:2002/12/07(Sat) 22:56 No.1361
空き箱に百円ポトリと落としいれ無人の店にて大根を買う
紫と白の葉牡丹鮮やかに楕円の歌壇に並び咲きおり
雨に濡れぽとりと落ちし侘助の花がら二つ水盤に入るる
Re: 無題 mohyo – 2002/12/08(Sun) 22:39 No.1362
一首目 こちらでも数年前まではこのようなことが良くありました。今は引ったくりや ATMも壊される時代になっています。暮れになると親父狩りもあるようです。
三首目どんな花も最後まで見届けてあげるやさしさがあります。花についてる葉っぱはその花に一番似合う形・色が付いているって本当ですか。
Re: 無題 秀子 – 2002/12/09(Mon) 08:27 No.1364
花と葉のバランス、主観ですけど中には似つかわしくないものもありますね、でもどの花を見ても自然の不思議を感じます。
口笛 投稿者:秀子 投稿日:2002/12/06(Fri) 10:11 No.1359
寒々と鉛色した風の吹く道行く人か口笛のする
入荷せし正月用の松抱き店員二人繁く出入りす
Re: 口笛 mohyo – 2002/12/08(Sun) 22:44 No.1363
連れ合いも時々口笛を吹きますが最近口笛を吹く人が少なくなりましたね。肺活量が減ったのかコセコセ忙しすぎるのでしょうか。外国ではどうなんでしょうね。
創部五十周年 ? 投稿者:史人 投稿日:2002/12/05(Thu) 22:08 No.1358
卒業は自転車部なりと自嘲して過ごせる吾やはや六十路なり
伝統の半世紀過ぎて部の四年追憶のなかに麗しき哉
老母の夢 投稿者:mohyo 投稿日:2002/12/04(Wed) 21:03 No.1356
面白い夢を告げくる老い母が「卵のような赤子を産んだ」と
起こされて夢の話に笑いつつぬくき靴下召しませ母上
Re: 老母の夢 mohyo – 2002/12/05(Thu) 21:58 No.1357
おもしろい夢を告げくる老いた母「卵のような赤子を産んだ」と
起こされて夢の話に笑いつつも温き靴下召しませ母上
※ 母 87歳
Re: 老母の夢 秀子 – 2002/12/06(Fri) 10:15 No.1360
温き靴下召しませ母上・・、母娘の情が切なく伝わってきます。
古里 投稿者:秀子 投稿日:2002/12/04(Wed) 11:13 No.1355
古里の思い出茫となりゆける育ちし家も友もなければ
音立てて降りしきる雨ひたと止み庭木の穂先に玉の光れり
亡き義父の月命日に姑訪えばぽつりと一人テレビ見ており
ひとりのわれは 投稿者:ふーしゃん 投稿日:2002/12/02(Mon) 23:13 No.1354
ウーロン茶ななめに向けてストローよりぐいぐい飲みぬひとりのわれは
気配 投稿者:mohyo 投稿日:2002/12/02(Mon) 20:37 No.1353
朝10時緩みし冷気はうなじを包み渡り廊下に初冬の気配
柿色 投稿者:mohyo 投稿日:2002/12/02(Mon) 00:07 No.1351
台所に柿をむきつつ柿色が思い出させぬ山辺の道
各々が短波放送(たんぱ)にあわせ解説を聞きつつ歩む山辺の道
創部五十周年 ? 投稿者:史人 投稿日:2002/12/01(Sun) 21:59 No.1347
バンク下りゴール目差してダッシュするその瞬間(とき)夢にいまも顕(あらわ)る
大統領后姉に持つ君早世の悲しき報せけふも忘れず(亡き友を偲ぶ)
双輪を漕ぎて鍛えし吾が下肢は異国の果てまでわが身を運ぶ
Re: 創部五十周年 ? mohyo – 2002/12/01(Sun) 22:03 No.1348
2首目デビ夫人の弟さんのことですか。
3首目外国めぐりのツーリストとして活躍されていましたね。