9号 2000/12/23

ふーしゃんの短歌ワールド

☆☆☆☆ 9号 2000年12月23日 by mohyo           ☆☆☆☆☆☆
☆                                  ☆
☆ ふーしゃんの短歌ワールド                      ☆
☆ ーーーーーーーーーーーー                      ☆
☆ われわれは作品によってみずからの生を証明したいと思う。 □ 宮 柊二 □ ☆
☆                                  ☆
☆☆☆☆★☆☆☆☆ ー次号は1月初旬発行予定ー          ☆☆☆☆

◆ 結局人を救えるのは文学だと思う。……… 同僚 S・H 氏

ふーしゃん(母)は短歌結社『多磨』の北原白秋に師事。『コスモス短歌会』故 宮 柊二先生に師事現在にいたる。台北第一高女を経て台北師範卒。小学校教員を数年経験後,軍医であった父との結婚により退職。日本基督教団東京府中教会員。

◆ふーしゃんのうた -孤独なるヨブ-

きしきしと音のたつまで洗面す眼の手術後をやっと許され
白秋の詩魂少々くだされと合掌したり御墓に来たりて
発車する数秒を見詰む大原の教会の塔昏るる十字架
兄弟にはた親友に妻にすら疎んじられたり孤独なるヨブ
試練にも従順なれば恵まると『川渚』の著者涙して言ふ
脈拍のなんといふ乱れこの朝をわれとわが聞く聴診器あてて

■ひゃらのうた ー手榴弾あとー

おみならを哀しみおもう旧海軍司令部壕に血のあと見れば
地下壕に無数の霊をみたという伊良部喜代子が体調崩す
海軍の壕のなかゆく観光のわれらおんなのにおいを散らし
はらわたも脳もとびだす無惨死がすなわち戦争きみのむすめも
うた心うごかし見るも罪ふかし幕僚室の手榴弾あと
たぎつもの冷めやすきものそれは怒り裡なる沖縄愛してやまずも

★ まつなおのうた

仕事に追われて間に合いませんでした。
身体に気をつけて、平安な日々でありますように。by mohyo

● mohyo のひとりごと

ひとりごとはいっぱい言ってきたのにいざとなると何も出てきません。マガジンの配信元から「待っている人が有りますよ。」というメールが届いた。そんなことはないと思ったけれど妙に元気が出てきた。人から出るものは皆汚い、糞尿 耳糞 鼻くそ うそ涙 唾 一番汚く人を刺すものそれは、「言葉」 癒されるもの 元気が出るもの また聞きたくなるもの いわれるのをじっと待っているもの「言葉」。来年はいよいよ念願のHPを作ります。