5号 2000/06/11

ふーしゃんの短歌ワールド

☆☆☆ 5号 2000年6月11日 by mohyo             ☆☆☆☆☆☆
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☆ ふーしゃんの短歌ワールド                      ☆
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☆ われわれは作品によってみずからの生を証明したいと思う。 □ 宮 柊二 □  ☆
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☆☆☆☆★☆☆☆☆ ー次号は6月30発行予定ー          ☆☆☆☆

◆ 結局人を救えるのは文学だと思う。……… 同僚 S・H 氏

ふーしゃん(母)は短歌結社『多摩』の北原白秋に師事。『コスモス短歌会』故 宮 柊二先生に師事現在にいたる。台北第一高女を経て台北師範卒。小学校教員を数年経験後,軍医であった父との結婚により退職。日本基督教団東京府中教会員。

◆ふーしゃんのうた -みみずくの部屋-

夜もすがら多摩川上流たぎつ音ききて眠らんみみずくの部屋
「霊に燃え主に仕えよ」と額かかるみみずくの部屋に一夜眠りぬ
相部屋の谷正子さん八十歳ゴボーの味噌づけのあだ名を持ちて
キラキラとキャンプファイヤーの火の粉散りわれらは歌うキャンプだホイ
祝賀会「余韻嫋嫋」(よいんじょうじょう)の嫋一つ足らざる友よもう帰りたり
四人子は父忘れゆき玉かづら影に見えつつわれは呼びたり
餌箱に嘴を突っ込み目を開きインコ死にたり餓死をさせたり
風呂あがり半裸のわれは歌会を欠席したる歌を作らん

■ひゃらのうた ー二千年がくるー

疲れはて前後不覚にねむりたり五十代主婦、母介護中
髪の毛がだんだん生えて人間に化身している朝焼けの雲
闇底に泣けあかさんご沖縄はみずから基地の孤島になった
井の中の蛙が仰ぐさまざまな季節の中の血色の雲
不可思議な霊力を持つ電波にて個と個がつきあう核防御シェルター
「これ以上会社の犠牲になりたくない」高度成長期のころの君
気疲れし頭脳のなかの耳の管(くだ)ながくながく鳴きてやみたり
のぞき見る夜の暗渠(あんきょ)に人魚いて霧ふくごとくわが顔ぬらす

●mohyoのひとりごと

彼女のレポートの内容は少し変わっていた。色々なことが書いてあってよくまあぽんぽん飛ぶなぁと思った。
ある人は「少し分裂はいっている気がする。」という。

専門のカウンセラーに聞くと「心の中に色々なことが思い浮かんで、そのまま書いているのかもしれない。一つに纏める力にかけていてそこが病気なんです。」

それが正しいのかもしれない。しかし私はいろいろな思いを一度にたくさん早く言いたいからポンポン飛んだ文章になるんだと思っている。
そう書いて返却した。

私は教科担当であって医者でもカウンセラーでもないから。
もちろんいってはいけない言葉ややってはいけないことを知るのは大切だけれど病院と連絡を取って病名を決めて付き合われるのは私なら嫌だと思う。

病院は病院の付き合い方があり学校は学校の付き合い方がありそれに慣れないなら
入院したらいいと思う。警察や病院との連携は大切であるが怖いことでもある。