ふーしゃんの短歌ワールド
┏☆★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 12号 2001年2月25日 by mohyo ┓
★☆★☆★ ふーしゃんの短歌ワールド ★☆★☆★
われわれは作品によってみずからの生を証明したいと思う。 □ 宮 柊二 □
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次号は3月初旬予定
>>結局人を救えるのは表現する行為だと思う。……… mohyo<<
ふーしゃん(母)は短歌結社『多磨』の北原白秋に師事。『コスモス短歌会』 故 宮 柊二先生に師事現在にいたる。台北第一高女を経て台北師範卒。小学校教員を数年経験後,軍医であった父との結婚により退職。日本基督教団東京府中教会員。
・ ふーしゃんのうた -風にふくらむ -
猪のしょぼしょぼとした様見よと亥年生まれの夫に呼びかく
柵ごしに犀と猪が睦まじく口づけするを暫く見下ろす
唐突に愛撫されたる昼の部屋ハンガーの服が風にふくらむ
性別の霊化されたる処にてよき男らと思いきり遊びたし
母の睡眠十時間半と家庭科で提出せしとふ綾子に無茶苦茶怒る
ひたむきに布の袋を這いいでて「もぐらさん走れ」に一等をゆく尚子
「掛けるのね」「では、割るのね」と言いし時バカッと怒鳴れり皿洗いいて
算数は当て物にあらずと言いながら少女の髪をわれは引っ張る
ツ反応陽転せる純一郎と見て立てり雨に濡れゐるベコニヤの花
■ ひゃらのうた -のっぽけやき -
異郷の地の真っ赤な椿その苗を太陽(テイダ)の子と呼びベランダに育ており
ものを書き心ぎしぎししぼる夜の丑三つ時に米とぎに立つ
人生の途上にぱっとひまわりの咲きつぐような酷評聞きたし
気怠くて寂しい時に逢いにゆく〈のっぽ欅〉にとんぼ来ており
夏秋のもみあう空の暗くなり心ゆくまで夕立ちの降る
日常を詠えと言わる日常は平凡にして〈聖〉なるところ
つゆ草のむらさき色に濡れながら声かけずおり〈のっぽ欅〉
★ まつなおのうた -風に吹かれて -
施設より指令を受けて職員らと救命講習 三時間を学ぶ
人形に一定リズムで続けゆく人工呼吸 心肺蘇生を
入院の手続きとりて車椅子を押しつつ母とエレベーターに乗る
持ち込みしCDの曲をイヤホーンに聴きつつ眠る話下手の母
長時間の付き添ひなれば息抜きに街中歩む風に吹かれて
※ 2/13.14と府中へ行ってきました。病院までタクシーでお母さんと一緒に行き、入院の手続きをとりました。お元気で
● mohyo
IT時代の今だから、先端はポストIT時代のことを考えている人がいるに違いない。高等学校もようやくサイトがたちあがった学校もあれば私立のようにかなりお金を掛けて目の覚めるサイト運営をしているところもある。
これからはサイト運営が重要になってくると思う。いくら無料でパソコンや技術を提供しても中心になる運営者がないと発展性や永続性は望めないと思うからだ。
公立高校で言えば立ち上がりました。どのように運営するかというところで行き止まりになってしまう。仕事が増えるだけでなく集約したり責任を果たし自分も楽しめるHP作成となるとかなり体力が必要になってくる。
何年も同じ学校にいて任かされる私立と異なり公立は誰にでも代われる誰にも違和感を感じさせないHPとなると責任者が面白くて5時を過ぎても夢中になれるシロモノではない気がしている。
絵で言えば文化祭のシンボルをみんなで考えて遅くまでみんなで塗る作業のような楽しさが学校のHPであるのに対して個人のHPは一人描く絵のようで苦しいけれど遣り甲斐のある楽しみな時間があるのではないかと感じいて母を喜ばせてあげたい気持ちが合体して個人のHP〈ふーしゃん短歌ワールド〉を立ちあげることにした。
このように書いていたらMLで署名のお願いがあった。宇和島水産高の事件についてである。こんな時に気持ちを一つに纏める力がネットには有るしそれを有効に効果的にするのはやはり運営者にかかっている。教育活動中に起こった事故であり、海軍の船とぶつかり殺された事に間違いはないのである。胸が潰れる思いである。